2.歯周疾患
喫煙と歯周病 中道 雄司
タバコは健康にとって有害であることはいうまでもなく、歯や口腔の組織にも影響を及ぼし、
特に歯周病の重要な危険因子であります。
タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させる作用があるため、歯肉炎を起こしても出血しにくく、
気付かぬうちに進行してしまうことが多いのです。
またせっかく歯石を取っても、喫煙するとニコチンがすぐに歯根面に付着して治療の効果を台無しにします。
全身的にも免疫系の機能を低下させ、歯周病を悪化させます。
それにタバコを吸う人の口臭は非常に臭って、周囲にまき散らしています。それでもタバコを吸いますか?
歯周病は予防できます 岸 和久
歯周病には、歯肉炎と歯周炎があります。歯肉炎では、歯肉(歯ぐき)が赤く腫れ、
リンゴを噛んだりすると血が出ます。
歯の表面にはプラーク(歯垢)が付いていますが、まだ歯周組織は破壊されていません。
歯周炎になると出血しやすく、膿が出て口臭が強くなります。歯肉が下がって歯根が姿を現します。
また歯周組織が破壊され、歯が揺れ動き、物が噛めなくなります。
このような歯周病は、食生活に気をつけて、定期的に検診してもらうことによって予防するこができます。
歯周病と全身疾患 若林 学
歯周病と全身疾患との関連について興味ある事柄が米国で研究発表されました。
それによると、歯周病を有する心臓病の生存者は、心臓病の再発のリスクが増加するかもしれないこと。
歯周病の一症状である歯肉の疾患が進行している心臓病の患者は、
歯肉の疾患のない心臓疾患患者と比較して、血液中の抗C蛋白もしくはCRPと呼ばれる物質の上昇が認められ、
これらの物質が多くなると心臓病に成り易いということです。
とにもかくにも、健康を維持するのは容易ではなく、
中高年という世代に入るとこのような持病をお持ちの方は、
歯牙の清掃にも十分留意して良い生活を続けるようにしてもらいたいと思います。
歯周病 豊後 健太郎
むし歯になると、冷たいものがしみたり痛んだりと、けっこう初期の状態から自覚症状がありますが、
歯周病は痛みがなく、静かに進行する病気です。
そのため、本人が気がつかないうちに歯周病にかかっていることが多いのです。
歯周病の最大の予防は、歯垢をためないことです。
基本は毎日のブラッシング。でも、やみくもにゴシゴシとやっては歯茎を傷つけたりして逆効果。
まずは、かかりつけの歯科医院で自分に合った歯ブラシの選び方や正しい磨き方の指導を受け、
習得してください。そして、自分では取れない歯石は、歯科医院で定期的に取り除いてもらいましょう。
歯周病とタバコ 嶋谷 雅博
喫煙が、歯周病(しそうのうろう)の重要な危険因子として注目されています。
喫煙者の方が、非喫煙者より約2〜9倍ほど歯周病にかかりやすく、
また喫煙量が多いほど重度の歯周病になりやすいということが、多くの研究で示されています。
さらに、喫煙は歯周病の治療だけでなく、
種々の外科的処置などの歯科治療の効果を大きく低下させることが明らかにされています。
しかし、喫煙者だった人でも禁煙すれば治癒能力は回復します。
歯周病の予防や、治療を円滑に進めるためにも、喫煙者の方には禁煙、節煙をおすすめします。